湖沼における水草管理用ロボットボートの開発

 

 現代の都市化,工業化,農地開発は環境悪化を招いてきた側面があります。湖沼では富栄養化が様々な問題を引き起こしています。研究フィールドである宮城県伊豆沼内沼は国内2番目のラムサール条約登録湿地であり,マガンやハクチョウの国内有数の越冬地ですが、1998年にはなかったハスが2010年代にかけて湖面の約80%に達するまで繁茂してしまい,生物多様性が脅かされています。望ましい環境をつくるには適切な管理が必要です。しかしそうとわかっていても水草の管理作業は大変ですし,行う人もいません。当研究室で開発中の水草管理用ロボットボートは水草を適切に管理するためにハスを自動で刈払いするロボットです。